事例28

■スケジュール管理ツール
訪問診療を効率的に行うには、スケジュール管理が欠かせません。スケジュール管理ツールでは、訪問日時だけでなく、持参する医療材料や保険証の確認が必要かどうかなどのメモも記入できます。
電子カルテのスケジュール機能でも最低限の対応は可能ですが、院内の定例会議やイベントなどの予定をスタッフ間で共有、個人の予定を管理する際にも役立ちます。
代表的な製品として「Google カレンダー」や、訪問診療向けに特化した「Gross Log」などがあります。

■ビデオ会議システム
新型コロナウイルス感染症の影響で、院内の会議だけでなく、病院間の退院前カンファレンスやサービス担当者会議などもビデオ会議システムで行われることが増えています。代表的な製品には「Zoom」「Skype」「Messenger ルーム」などがあります。また、「Microsoft Teams」「Chatwork」「LINEWORKS」「Google Meet」など、ビデオ会議機能を備えたビジネスチャットツールも利用可能です。
各製品によって連続通話時間や参加人数の上限、参加者招待時の操作性などに違いがありますが、提携先など外部参加者がいる場合、知名度が高く利用者が多いサービスを選ぶのが無難でしょう。

■クラウド連絡帳サービス
在宅医療を行う医療機関では、外出先から患者や提携先に連絡する必要があり、スタッフがスマホを持ち歩くことが一般的です。そのため、連絡先の情報はあらかじめスマホに登録しておくのが便利です。ただし、連絡先を端末ごとに登録するのではなく、クラウド連絡帳サービスを利用して一元管理すると、連絡先の追加や修正が簡単になります。スマホの連絡帳と同期させる設定を行えば、着信時に登録済みの患者名が表示されるため、緊急コールの対応にも役立ちます。代表的なサービス
には「SMART アドレス帳」や「CLOMO Secured Contacts」などがあります。

■訪問ルートの最適化や配車管理を効率化するシステム
患者数が増えると、1 日の訪問件数も多くなるため、効率的な訪問ルートの作成が重要になる。
しかし、患者が増えるたびにルートを見直すのは難しい。最近では、患者ごとの訪問可能時間を登録することで、最適な訪問ルートを提示してくれる訪問ルート最適化システムが登場している。
代表的な製品として「CrossLog」や「ZEST」などがあり、診療範囲が広い地方の医療機関にとって特に有用である。
複数の往診車の位置を把握できる配車管理システムは、緊急往診が必要な際にどのチームが患家の近くにいるかを簡単に確認できます。代表的な製品には、「Cariot」や「Vehicle Manager」などがあります。

【Ser.3】へ続く

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